岡嶋二人「99%の誘拐」

ミステリ好き…とは云っても、かなり読むものが片寄っています。決まった作者のものしか買わなくなってるんです。とはいえ、これは押さえとかなきゃイカンだろう、と岡嶋二人の「99%の誘拐」を読んでみることに。
あぁー!途中ですが、これは面白い。傑作と呼ばれるだけのことはあります。初出が1988年と20年近く前なので、内容に関わるコンピュータの話とかはピンと来ない部分もあるんですが、それでも面白い。これが筆力ってものなのかな。同じく傑作と云われている天藤真の「大誘拐」を読んだ時に感じたのと同じ興奮を覚えます。
今はまだ佳境に入ってきたところなので、これからどう展開していくのか楽しみ。ページを早く捲って次を知りたいけど、ストーリーが終わるのが惜しい、という感覚は本を読んでいると時々起きますが、今回もまさにそれです。

99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)