ニュースを読んでいて、雑考

今朝はこんなニュースを読みまして。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080424-OYT1T00134.htm

これが毎日新聞を見ると、

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080424ddm041040141000c.html

アスペルガー症候群」と明言されてますね。


毎日新聞の記事の最後にも、

 アスペルガー症候群は広汎性発達障害の一種で、コミュニケーションや共感性など対人面や社会性に困難があり、物事に固執する傾向がある。ただ、集中力や記憶力で優れた能力を発揮する人もおり、犯罪傾向とは無関係とされる。

と注釈されてはいるけれど、この記事だけを読んだ人の中に、「アスペルガー症候群=怖い人たち」のような図式が出来ないか、心配になります。


自分はアスペルガー症候群について知識しかないけれど(「アスペルガー症候群 - Wikipedia」「「アスペルガー症候群を知っていますか?」Web版・日本語 | 自閉症を知る | 東京都自閉症協会」など)、ニュースや新聞でこういった話を聞く限り、その発達障害について理解を深める方向性での報道は少ないように感じるのです。その症状の特異性やその時に起きた犯罪の猟奇性などと結びつけて、センセーショナルに見せるラベリングのように感じられることも、多々。

追記

アスペルガー症候群」←こちらに書かれている「みなさんへのお願い」に共感を覚えます。


知識だけじゃ頭でっかちになるということも分かっているけれど、自分はプッシュ型・プル型双方のメディアの力を借りて、なるべく“偏りのない”多くの知識を得たいと思っています。
結局、情報を自分の中で取捨選択するのは自分です。ただし、偏った物の見方をしないためにも判断の素地となる知識だけは満遍なく得たい。
ひとつのニュースを見る時でも、様々なことを感じ取れる人間でいたいと思います。