四川大地震のニュースを見ていて
連日、四川大地震のニュースが相次いでいる。あまりTVは見ないが、ニュースをやっていればその惨状は目に飛び込んでくる。ネット上の文字のニュースを見ただけでも、その被害の甚大な様子は心が痛い。
学校が多く倒壊したと言う。学校建築の多くは、おからのような耐性の低い建材を用いた「おから工事」(日経新聞)と呼ばれて、以前から中国国内でも非難の声は上がっていたらしい。今もまだ、子どもたちが多く生き埋めになっている。
ゆうべ、中国の温家宝首相が被災者を見舞うニュースが映された。かろうじて逃げ延びたといった体で土や埃にまみれながら、大粒の涙を流し声を上げて泣く少女に向かい、「泣かないでください。政府が貴方を援助します」といった意味のことを言っていた。テロップを読んだだけだから細かい言葉の意味は誤解があるかもしれない。ただし、それを見た瞬間、非常に腹が立った。五輪を前にしたパフォーマンスにしか見えなかった。政治的パフォーマンスのためにその子を利用するな、と思った。
結果的におから工事はなぜ横行したのか、理由、責任の所在その多くが中国政府に有ると言われている。目先の局地的な発展を追ったために多くの子どもたちの未来を奪っておきながら、足長おじさんでも気取ったような台詞には虫唾が走る。
ニュースを見ていてこんなに腹が立ったのは初めてかもしれない。
おから工事
- 中国の「おから工事」の実態=第12回九評セミナー開く(大紀元)
- おから - Wikipedia…「中国語では、粗悪なセメントを使った強度不足の工事を「おから工事」を意味する「豆腐渣工程」(トウフジャーコンチョン)と表現する。」との表記