NARUTO(27)〜(29)

ジャンプコミックスは好き嫌いがあって、今読んでるのは「BLEACH」「ONE PIECE」「アイシールド21」「DEATH NOTE」「HUNTER×HUNTER」といったところ。こうなるとほぼ毎月何かしらの新刊が出るという、ありがちなパターンのあたくしです。
で、どうもそこに一作増えそうな予感…「NARUTO」…。元々は妹が買ってたんですが、最近放置されてて、それをだらだら読み始めたらトトンとハマってしまったぽ。うわぁ。
読んでて勝手に思うのは、岸本さんは「絵を描くこと」が一番好きなのかなぁということ。たとえばそうして見ていくと、ワンピの尾田ちゃんは「キャラ」が一番好きなんじゃないかなーと思うんです。ブリーチの久保さんは「(総合的な漫画の)世界観」が好きそうだと。
岸本さんの場合は、自分の気に入る絵を描くことが究極目標で、そのために表情豊かなキャラがいて、その過程でせつなく熱いストーリーが練られてて、その結果ワクワクするような技(忍術)が生まれてきてる。喩えるなら、言葉で伝えるんじゃなくて弟子に背中を見せて育てる「職人」って感じだな。
尾田ちゃんの場合は、とにかくキャラクターたちを愛してて、彼らがワクワクする世界を創り上げて、「ホラ、遊べ!ホラ、暴れろ!どうだ?楽しかろう?!」って上からニコニコして見守ってるイメージだ。「神」…じゃなくて、「創造主」って言葉だとピッタリする。
久保さんの場合は、まず作品世界の壁をピシピシッと立てて、そこに何をどう配置していくか、その世界観に満ちた空間をいかにクールに仕上げるかに命かけてる感じがする。キャラ、技、言葉、そういった全ての素材をどう活かすか。「デザイナー」とか「プランナー」とか「プロデューサー」とかを掛け持ちしてるイメージ。
もちろん、どれがイイとかそういう話じゃないんです。ただ、一口に「作者」といっても色んなタイプがいるんだなぁと。
そして、何かしらのクリエイターになりたい自分は、どういう風になりたいんだろう、どういう風になっていけるんだろう、と漠然とした焦燥感に駆られます…。

NARUTO -ナルト- 29 (ジャンプコミックス)

NARUTO -ナルト- 29 (ジャンプコミックス)