ドコモ新ブランド発表

NTTドコモは2008年4月18日,同社が目指すべき方向を示した新たなコーポレートブランドを発表した。

「新ドコモ宣言」で“歴史的な方針転換”を発表したNTTドコモ。そんなドコモがコーポレートロゴの変更と新ドコモ宣言に込めた思いを、執行役員 コーポレートブランディング本部 副本部長の荒木祐二氏に聞いた。


ドコモのこの方針発表は、中村社長・荒木副本部長の言葉を見る限り、非常に誠実さを感じるものになっていると思いました。


MNPの開始から、どのキャリアも他キャリアからの顧客獲得を目指して多くの施策を打ち出してきたけれど、自分の周囲に限定して言えばこれを機に別のキャリアに変えたという人の話はほとんど聞かない。ネックになるのは、2点かな。

  • これまで使ってきたキャリアの長期契約割引をご破算にしなければならなくなること。
  • 電話番号以外のWebやメールのサービスを切り替えなきゃいけないということ。番号だけ移せてもなぁ、と思うわけです。(個人的には携帯電話って、電話よりメールの使用が多いしね)


そのために、これからのキャリアは他キャリアからの流入を誘うより、自キャリアからの流出を如何に食い止めるかに企業の今後がかかってくるんでしょうね。で、その戦略時に志向するべきユーザは下記4種類?

  • セカンド携帯を選ぶユーザ

自分もこれなんですけど、携帯を複数台持つ時の選択肢として他キャリアを選ぶという人はいると思うんですね。これに関しては各社の展開するサービスの豊富さに目移りするだけだから、自キャリアへの囲い込み云々は出来ないとは思うんですが、複数携帯を所持するということは、その各社の比較が容易に出来るということ。どちらをメイン携帯にするかによって、選ぶ料金コースなんかも違ってくるはずです。流出を食い止めるには、やはり他キャリアとの遜色があってはならないでしょう。

  • ファミリーユーザ

これは複数のキャリアが「家族間通話無料」を謳ってるので、この点は置いといて。家族でバラバラのキャリア携帯を持つより、揃えた方がこんなにお得だってことを訴求出来ればなぁと思うんだよなぁ。あとは、キッズ携帯・シニア携帯。特に子どもの頃に持った携帯のキャリアを変更せずに使っていくと思えば、なんと息の長いユーザでしょう!

  • 法人ユーザ

全社的に同じキャリアを選ぶはずなので、ファミリーと同じく揃えることによるメリットを色濃く打ち出すべき?

  • 既存の個人ユーザ

これはもう、言わずもがなで、大多数のユーザがここでしょう。だから、中村社長が、

携帯端末は技術的に差異化が難しいところまで発展し,市場も飽和状態を迎えた。これからは現在のユーザーにどれだけ満足してもらえるのかが勝負になる。事業者主体ではなく,一人ひとりのユーザーのニーズに応えていくことが新たなブランド価値となる

と言い、荒木副本部長が、

何よりもわれわれが自問しなければならないのは、ドコモには長期のご利用をいただいているお客さまが多くいらっしゃいますが、そのお客さまが「本当にドコモを使いたくて使い続けていただいているのか」という部分だと考えています。

と言った、今回のドコモの発表に誠意を感じたわけです。


ドコモの具体的なプランに期待をしています。ええ、ドコモユーザですから。*1

 

*1:ソフトバンクも持ってるけど、メインはドコモだからねw